- 当社は、Draxが使用するバイオマスが持続可能であり、合法的に伐採されたもので、2025年調達方針に整合した要件を満たしていると確信しています。
- Draxがブリティッシュ・コロンビア州(BC州)の公有林から調達してきた木質繊維は、BC州政府が先住民族(First Nations)とともに、合法的かつ持続可能に伐採可能であると指定したものです。
- Draxは森林や製材所を所有しておらず、森林の伐採許可や伐採行為そのものに対する責任は負っていません。
- 2025年にDrax発電所で使用された原料のうち、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州由来のものは29.1%でした。
オールドグロース(Old Growth)とは
オールドグロース(老齢林)の分類および取り扱いは、複雑かつ現在も進化している分野です。
2021年、ブリティッシュ・コロンビア州政府は、先住民族との間で新たな森林管理手法が合意されるまでの暫定措置として、オールドグロース・ディファラル地域(Old Growth Deferral Areas:OGDA)を導入しました。 この制度は2022年から実施されています。
責任ある事業者として、当社はBC州における調達が、規制上の義務、当社自身のサステナビリティ目標、ならびにステークホルダーの期待を満たしていることを確保するため、方針を定期的に見直しています。この機会に、2017年以降大きく進化してきた当社のサステナビリティおよび調達慣行について、ステークホルダーおよびパートナーの皆様に改めてご安心いただきたいと考えています。
2023年には、Draxカナダのサステナビリティ・ディレクターであるJoe Aquinoが、ブリティッシュ・コロンビア州の林業を紹介する動画を制作しました。
カナダの森林とその管理に関する背景
カナダの森林の約94%は公有林であり、ブリティッシュ・コロンビア州政府は先住民族(First Nations)と連携し、重要な森林生態系を保護しつつ林産物産業を支える持続可能な森林管理が実施されるよう、各種手続き、方針、法制度を整備しています。
BC州を含むカナダの森林は、多様な樹種および樹齢構成から成り立っています。 カナダ西部の気候・環境・生態系は独特であり、この重要な資源を適切に管理するためには、先住民との緊密な協力のもと、慎重なデューデリジェンスと計画策定が不可欠です。
BC州政府が伐採対象として指定する区域は、以下を含む(ただしこれらに限定されない)広範な環境基準に基づき、慎重に選定されています。
- オールドグロース管理
- 景観レベルおよびサイトレベルでの生物多様性
- 樹齢構成(オールドグロース)
- 河畔域管理
- 流域管理
- 野生生物管理
- 景観品質
- 絶滅危惧種
- 希少・脆弱な生態系
- 文化遺産資源
- 土壌の質
- 種の多様性
- 土地生産性
- 社会的・経済的要素
カナダからのバイオマス調達に対するDraxのアプローチ
Draxは主として、BC州政府および先住民により伐採可能と指定された公有林から、木材管理会社を通じてバイオマスを調達しています。 Draxは森林や製材所を所有していません。
森林由来の低品質な木質繊維に市場が存在しない場合、これらの資材は製材所敷地内で焼却されたり、森林内に枝条(スラッシュ)として残置されたりすることがあります。 これは、カナダの森林における森林火災リスクや病害虫の拡大を抑制するための、より広範な対策の一環として用いられている手法です。しかし、森林内や路肩で森林残渣を焼却することは、気候面でも経済面でも望ましい結果ではありません。厳格な基準とベストプラクティスに基づいてこれらの木質繊維を有効活用し、社会的価値と再生可能電力を創出する方がはるかに優れています。
カナダにおいてDraxの木質ペレットを生産するために使用されている原料の大部分(2023年時点で77%)は、建設用途の木材製品を製造する過程で製材所から発生するおが粉やその他の製材加工残渣です。残りの23%の木質繊維は、低品質の丸太、梢端部、枝、樹皮などを含む森林残渣に由来しています。
重要な点として、現行の英国の規制要件の下では、ブリティッシュ・コロンビア州の森林由来の木質繊維であっても、バイオマスが合法的に伐採され、かつ英国のバイオマス持続可能性基準全体の中に含まれる土地基準(Land Criteria)を満たしていれば、Drax発電所において英国で使用することが可能です。

OGDA(オールドグロース伐採猶予区域)とDraxの対応
2021年、ブリティッシュ・コロンビア州政府は、先住民族(First Nations)との間で新たな森林管理手法が合意されるまでの暫定措置として、オールドグロース・ディファラル地域(Old Growth Deferral Areas:OGDA)を導入しました。これらは2022年から実施されており、法的なオールドグロース管理区域(Old Growth Management Areas:OGMA)とは別の制度です。 BC州政府は、自身のウェブサイトで次のように述べています。
「ディファラル(伐採猶予)は、オールドグロース戦略レビューの内容を踏まえた新たな森林管理手法が実施され、土地利用計画、森林景観計画、統合資源管理計画などの取り組みを通じて、オールドグロースの価値に関する長期的な管理について地域レベルでの協議が完了するまで継続される。」
この政策策定の一環として、ブリティッシュ・コロンビア州政府は、先住民族(First Nations)との合意がある場合にのみOGDAを設定し、一方的に課すことはしないと決定しました。 先住民の中にはこの政策に反対するグループもあり、また金銭的補償が条件でなければ同意しないグループも存在します。2022年8月、森林・土地・天然資源・農村開発大臣のカトリーヌ・コンロイ(Katrine Conroy)氏は次のように述べました。
「政府は常に、先住民族の判断を尊重し、ディファラルを一方的に課すことはしないと明確にしてきました。彼らの領域では伐採は継続されます。」
https://archive.ph/2zEb0#selection-891.67-903.163
さらに、この暫定的なディファラル指定は、地域によっては解除される可能性があり、その場合、ブリティッシュ・コロンビア州政府が森林管理会社に対して伐採許可を発行することがあります。
この暫定政策と、恒久的な新たな森林管理手法の実施に向けた作業が並行して進められる中、Draxは2023年10月、たとえその後に合法的な伐採許可が付与された場合であっても、OGDAおよびOGMAから直接木質繊維を調達しないという決定を下しました。これは、保護対象であるOGMAから原料を調達しないという従来の方針に追加されるものです。
カナダで生産されるDraxの木質ペレット原料の大部分(2023年時点で77%)は、製材所から発生するおが粉やその他の製材残渣であり、製材所からの廃材として当社に供給されるため、この決定の対象にはなりません。 一方で、この決定により、Draxが森林から直接調達するすべての原料(すなわち、残り23%を占める、低品質丸太、梢端部、枝、樹皮などを含む森林残渣)が、OGDA由来ではないことが確保されます。
この方針をサプライチェーン全体に適用する作業は現在も継続中です。
なお、OGDAからの調達を一時停止した当社の決定の結果として、一部地域では低品質材が森林内や路肩で焼却されている、または焼却対象として指定されている状況が生じている点は注記すべき事項です。れは依然として気候面・社会面で望ましい結果ではありませんが、BC州におけるオールドグロース猶予制度が進化の途上にあることを認識しており、州政府のレビュー結果を注視しています。
ブリティッシュ・コロンビア州政府が使用する等級制度について
BBCは、同社が指摘した4つの伐採地からDraxが受け取った資材の一部が、グレード1および2の製材用丸太であったと報じています。
しかし、BBCが確認したBC州政府からDraxへの請求書に記載された情報は、製材所で拒否された低品質材に対して適用される請求上の等級であり、 グレード1は0.2%、グレード2は2.7%というあらかじめ定められた標準比率が適用されています。 これは、同時残材伐採制度(Concurrent Residual Harvest System:CRHS)の下で「特別林産物」に分類されるものです。下表を参照してください(該当行:「Pellets/Bio-Energy」)。
同時残材伐採制度(CRHS)
| 用途タイプ | 体積対重量比 | 等級1(%) | 等級2(%) | 等級4(%) | 等級6(%) | 等級Z(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 薪 (Firewood)< 15%(等級1&2) | 1.47 | 0.3 | 10.4 | 88.6 | 0.5 | 0.2 |
| 角材(Cants) < 20%(等級1&2) | 1.57 | 0 | 15.3 | 84.7 | 0 | 0 |
| 丸杭・柵材(Round Post and Rail)< 50%(等級1&2) | 1.28 | 0 | 42.46 | 20.65 | 18.72 | 18.18 |
| 割杭・柵材(Split Post and Rail)< 40%(等級1&2) | 1.18 | 0 | 19.15 | 76.06 | 0.07 | 4.72 |
| ベレット/バイオエネルギー < 5%(等級1&2) | 1.23 | 0.2 | 2.7 | 85.7 | 0.01 | 11.4 |
CRHSの主な目的は、ブリティッシュ・コロンビア州で用いられているスケーリング規則(Scaling Regulation)第5条(1)(c)(iii)に基づき、内陸部(Interior)で伐採された低品質材に対して、代替的な計測方法を提供することにあります。 これは課税計算のための制度であり、その性質上、すべての拠点で標準的に適用されるものであって、実際にDraxのペレット工場へ納入された内容を正確に評価するものではありません。この制度の目的は、二次加工施設に納入される木材に関する事務的負担を軽減し、森林資源の有効活用を促進することにあります 。
これらの木材は、製材所で使用可能な製材用丸太ではありません。各製材所は、それぞれの技術仕様書に基づき、独自の製材用丸太の基準を定めています。グレード1または2に分類される丸太であっても、当該製材所によっては、樹種を含むさまざまな理由により受け入れを拒否されることがあります。Draxを含むバイオマス・ペレット生産者は、木材会社にとって最も低コストな販売先であるため、サプライチェーンの他の段階でより高い商業的価値が見込めない場合にのみ、当社に木質繊維が供給されます。