DraxとNGIS、北米におけるDraxのバイオマス調達地域の炭素蓄積量を把握するための新たなパートナーシップを発足

再生可能エネルギー事業を展開するDraxは、地理空間技術(ジオスペーシャル技術)の世界的リーダーであるNGISと提携し、Draxが持続可能なバイオマスを調達している米国およびカナダの森林における炭素蓄積量のモデリングおよびモニタリングを行います。

Draxは、バイオマス・ペレットの生産者、利用者、販売者です。同社は、英国最大の単一再生可能電源であるDrax発電所を所有・運営しています。2024年には、同発電所は主に北米から調達されたバイオマス・ペレットを使用し、英国全体の電力の5%超を発電しました。

今回の新たな合意は、Draxがサステナビリティ・フレームワークで掲げたコミットメントに関して着実に進展していることを示すものであり、2026年末までに、主要なすべてのバイオマス原料調達地域における森林炭素蓄積量のエビデンスを提供することも含まれています。

Draxグループ最高サステナビリティ責任者(CSO)のミゲル・ベイガ=ペスタナ(Miguel Veiga-Pestana)は、次のように述べています。NGISとの新たなパートナーシップを立ち上げられたことを誇りに思いますこの合意は、サプライチェーンとともに行動し、森林破壊・森林劣化・土地転換のない調達を実現することなど、当社がサステナビリティ・フレームワークで掲げたコミットメントを果たすうえで、大きな助けとなります。私たちは、調達地域における森林の炭素蓄積量に関するこの新たなデータが、持続可能な資源としてのバイオマスに対する世界的な信頼の向上につながることを期待しています。これは、サプライヤーとの協働を深化させ、当社の持続可能なバイオマスに関する約束を果たすうえで重要な情報となります。持続可能なバイオマスは、安全で信頼性の高い再生可能エネルギー源であり、何百万人もの人々に電力を供給することができます。Draxは、建設資材から家具製造に至るまで幅広い用途で使用される高品質製材を生産するために管理されている森林から原料を調達しています。森林や製材所での木材加工の過程では、欠陥丸太、枝、おが粉、チップ、樹皮など、他に商業的用途がほとんどない大量の残材が発生します。当社はこれらをバイオマス・ペレットに加工し、英国の電力供給を支えるために活用しています。」

NGISは、衛星画像を活用してグローバルなサプライチェーンを監視する地理空間ソリューションを専門とする、Googleのプレミア・パートナーです。今回の新たなパートナーシップの下、NGISはさまざまな地球観測データに、GoogleのAIおよび機械学習ツールを組み合わせ、Draxが原料を調達する森林において隔離(固定)されている炭素量のモデリングおよびモニタリングを行います。また、樹冠被覆(樹木被覆)や樹木の状態など、森林の健全性に関する他の指標についても追跡します。

これらの情報は、使いやすいデジタル・プラットフォームを通じてDraxに提供され、利用者は、例えば、ある時点での伐採状況を示す衛星画像と、その後の再生・再植林が始まった時点の画像を重ねて確認することが可能になります。 

NGISのエグゼクティブ・ディレクターであるネイサン・イートン(Nathan Eaton)氏は、次のように述べています。「このパートナーシップは、革新的な地理空間技術を活用し、世界的に高まる安全なエネルギー需要に持続可能な形で応えるというDraxの重要なコミットメントに取り組む好例です。」

Draxはすでに、この新たなデータをサプライチェーンとの協議に活用しており、森林の健全性や生物多様性を支援する取り組みの最適化に加え、洪水、病害、火災、ハリケーンといった事象が森林に与える影響の評価にも役立てています。 

写真:衛星画像を活用し、バイオマス調達地域における森林の成長や炭素蓄積量の変化を追跡しています。